2012年 07月 18日
夏休み。 |
今年はなかなか登場しなかった「ばあちゃんのリアル案山子」がようやくデビュー。
手前は昨年の作品。これはばあちゃん自身がモデルです。
向こうに見える青い服。これが今年の新作「ヨメの案山子」でございます。
今まで畑に立ったり坐ったりしてる案山子をただ感心して眺めているだけでしたが
今年はなぜか作り方を知りたくなって、ばあちゃんと一緒にこしらえました。
私の古くなったシャツや帽子を持ち出してきたら「これはおめぇにすんべ」
はい。なかなかヨメっぽい雰囲気に仕上がりました。
ちゃんと背中が丸い。屈んでるからね。
ばあちゃんのデッサン力には毎回、脱帽です。
さて。「ふたり」をどう配置するか。
最初は向かい合わせにして
「ふたりでしゃべってるようにしたらなじょだ」
「それだとカラスがオラたち怠けてると思うべか」
ばあちゃんはあっちこっちと置いてみながら
カラスに「それぞれ黙々と草むしりしてるふたり」の
背中を見せる位置に決定。
「オレはナス、おめぇはキュウリ守ってんだ」
ヨメは枝豆のそばがよかったなあ……
カボチャ畑にはじいちゃんの案山子が⇒
じいちゃん。涼しい極楽にいたのに……
畑の番させられて。さぞ暑かんべ。
夏がくるたびに思い出して、胸の奥がぎゅっとなる。
小学校2年生だったか3年になっていたか。暑い日だった。
放課後、教室にたまたま残っていた私に先生が言った。
集まりがあるからお茶菓子を買って来てくれるかな。
私は預かった小銭を握りしめ大喜びで教室を飛び出した。
先生の好きなかりんとうを買ってこよう!
けれど一番近い店にかりんとうはなかった。
仕方ない。この先にもう1軒あるから行ってみよう。
2軒目の店まで行ってみたが、そこにもなかった。
どうしよう。かりんとうじゃなくてほかのお菓子にしようか。
いや。先生はかりんとうが好きなんだ。
かりんとうを買っていったらきっと喜んでくれるだろう。
かりんとうでなくっちゃだめだ。
よし、と心を決め、走って走って坂を下って上って。
果たしてそこにも、かりんとうはなかった。
がっかりして、くたびれて、私は泣きたくなった。
かりんとうでなくっちゃ。
私は手ぶらでとぼとぼと学校に戻った。
日はとっぷりと暮れていた。
先生は私の顔を見るなり「どうした」と
ちょっと怖いような顔で言った。
先生。かりんとうがなかったの。
「なんでもよかったんだよ」
先生の手が、私の汗でべっとり濡れた頭にぽんっと。
私は泣き出してしまった。
あのとき先生は怒ってなどいなかった。やれやれ、という顔で笑っていた。
うまくやろうとして背伸びしすぎる。思い込んだらまっしぐらで見当はずれに気づかない。
あのころからまったく変わっていない自分にやれやれ、だ。
でも。たくさん失敗してたくさん恥ずかしい思いをして
たくさんゆるしてもらったことは、私の宝ものになったんだなと今になって気づく。
ここまでこられたことはきっと奇跡だったんだ。
だから。私も誰かの逃げ場になれたらいいなあと願う。
ちいさなわたしをそこでひととき憩わせてくれた、あのたくさんの胸のように。
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さて。このブログ、夏休みをとることにいたしました。
なにがあったというわけでもありませんが、最近ここに力が入りすぎなので。
いつまで、という期限は決めないでおこうと思います。
別冊「マイブック2012」のほうは続けていきたいと思っています。
本家、別冊とも、お読みくださってありがとうございます。
では恒例の。
キュウリカウンター7月18日現在 累計201本
7月9日のご報告は107本。
最近は毎日20本近い勢いでぞくぞく更新中。
冷蔵庫の野菜室の半分はキュウリとなりました。
こうなってくるともう連日コンサートにでも行かないことには……本物の夏休み、欲しいですね^^
次回、どれほどの増量となっていますでしょうか。
ご期待ください♪
今夏も厳しい暑さですね。
みなさまもどうぞご自愛くださいますように。
パッションフルーツの花と実。
ゴーヤばかりの「緑のカーテン」に今年は新顔。この実は紫色になったら食べられるそうな♪♪
★さて、ここで問題です。記事中の黄色い花の写真。あれはなんの花でしょう?
by wildrose53
| 2012-07-18 12:50
| ヨメの休日