2011年 09月 04日
新しい季節に |
左 ヌスビトハギ
右 ヘクソカズラ
こんなに可憐なのに名前が…
ツリフネソウ
姿どおりの名前をいただいてよかったね
先日の豪雨のあと、様変わりした只見川河畔にも
いつのまにか新しい季節が訪れていました。
西日本ではみるみる大きくなる台風の被害。
被害に遭われた皆さまにお見舞い申しあげます。
どうか早く鎮まりますように。
今年の天災の激しさ、容赦ない厳しさ。
祈りつつ、考えずにはいられません。
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
野葡萄の実はまだ熟していないけれど
遅めの夏休みはもうおしまい。
なんと有意義な「ひと休み」だったことでしょう。
ほぼ6年ぶりに、織りました。
いつでも再開できるように、と
途中まで糸をかけておいた機(はた)。
でも、時間はできたのに
まったく意欲が湧いてこない。
ほどいて洗った古布。
裂いて丸めた布の糸玉。
でも、ちょっと座ってみた。
やりかけの経(たて)糸を張ってみた。
ん?ここ間違えてる。
糸を通し直してみた。
今度は大丈夫か。手の中に糸束を握ってぴんっと張ってみる。
踏み木を踏んで、確かめてみる。
時間をかけて、すべての糸の張りを揃えたら
気持がふうっと落ち着いた。
丸めておいた裂き布で、織ってみた。
あとはもう、
手がどんどん動き始めた。
好きな色を
次々と織り込んでいく。
あんまり考えずに。
こうして織っていることが
ただただ、無性に嬉しい。
タンタンッ ぱたん
タンタンッ ぱたん
あったかい。たのしい。にぎやか。
こっくりした。
ふっくらした。
そんなものが現れてくれたらいいな。と願いつつ。
できました。
22.5×108センチの一枚の布。
秋のお茶の時間のテーブルに。
それとも古い本箱に掛けてみようか。
たった一枚のささやかな裂き織の布。
織れたことがこんなに嬉しく、ありがたい気持になったのは初めてです。
ありがとう、神さま。
一番怖かったのは、上手になれないことや失敗することではなく
何もやる気になれない、という自分の心だった。
いつしか見えなくなった
私だけの世界。
でも、手はちゃんと憶えていてくれた。
アタマもココロもぼんやりして何処にもいなかったのに
手は此処にいてくれた。
ありがとう、私の不器用な、いとおしい手。
昔織った裂き織の炬燵掛けとクッション。
小さな織り機なので幅40センチの布を5枚
織ってつなげた。
雪国の冬は長く暗い。
せめて家の中に楽しい色がほしくて
冬中かけて織った布。
個展や注文制作など、拙い私を育てていただく機会に恵まれた若い頃。
あの頃、出会った方々からいただいた言葉が今になってしみじみと有り難い。
「待ってますよ、楽しみに」
今は子どもみたいに夢中で遊んでいたいな。
私が此処にいた
*パソコンは夫がいじっているうちに直ってしまいました。こちらも、ありがたや~(´▽`)♪
右 ヘクソカズラ
こんなに可憐なのに名前が…
ツリフネソウ
姿どおりの名前をいただいてよかったね
先日の豪雨のあと、様変わりした只見川河畔にも
いつのまにか新しい季節が訪れていました。
西日本ではみるみる大きくなる台風の被害。
被害に遭われた皆さまにお見舞い申しあげます。
どうか早く鎮まりますように。
今年の天災の激しさ、容赦ない厳しさ。
祈りつつ、考えずにはいられません。
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
野葡萄の実はまだ熟していないけれど
遅めの夏休みはもうおしまい。
なんと有意義な「ひと休み」だったことでしょう。
ほぼ6年ぶりに、織りました。
いつでも再開できるように、と
途中まで糸をかけておいた機(はた)。
でも、時間はできたのに
まったく意欲が湧いてこない。
ほどいて洗った古布。
裂いて丸めた布の糸玉。
でも、ちょっと座ってみた。
やりかけの経(たて)糸を張ってみた。
ん?ここ間違えてる。
糸を通し直してみた。
今度は大丈夫か。手の中に糸束を握ってぴんっと張ってみる。
踏み木を踏んで、確かめてみる。
時間をかけて、すべての糸の張りを揃えたら
気持がふうっと落ち着いた。
丸めておいた裂き布で、織ってみた。
あとはもう、
手がどんどん動き始めた。
好きな色を
次々と織り込んでいく。
あんまり考えずに。
こうして織っていることが
ただただ、無性に嬉しい。
タンタンッ ぱたん
タンタンッ ぱたん
あったかい。たのしい。にぎやか。
こっくりした。
ふっくらした。
そんなものが現れてくれたらいいな。と願いつつ。
できました。
22.5×108センチの一枚の布。
秋のお茶の時間のテーブルに。
それとも古い本箱に掛けてみようか。
たった一枚のささやかな裂き織の布。
織れたことがこんなに嬉しく、ありがたい気持になったのは初めてです。
ありがとう、神さま。
一番怖かったのは、上手になれないことや失敗することではなく
何もやる気になれない、という自分の心だった。
いつしか見えなくなった
私だけの世界。
でも、手はちゃんと憶えていてくれた。
アタマもココロもぼんやりして何処にもいなかったのに
手は此処にいてくれた。
ありがとう、私の不器用な、いとおしい手。
昔織った裂き織の炬燵掛けとクッション。
小さな織り機なので幅40センチの布を5枚
織ってつなげた。
雪国の冬は長く暗い。
せめて家の中に楽しい色がほしくて
冬中かけて織った布。
個展や注文制作など、拙い私を育てていただく機会に恵まれた若い頃。
あの頃、出会った方々からいただいた言葉が今になってしみじみと有り難い。
「待ってますよ、楽しみに」
今は子どもみたいに夢中で遊んでいたいな。
私が此処にいた
*パソコンは夫がいじっているうちに直ってしまいました。こちらも、ありがたや~(´▽`)♪
by wildrose53
| 2011-09-04 19:43
| 手の仕事