2011年 11月 25日
夢の中 |
ヨメのアオシス「奥会津書房」の番猫・ハナ(女子)
声をかけると途端に忙しくなる。
「雪?
考えてもしょーもないことは考えません。
それよりわたしのごはん。
最近、少なくないですか」⇒
ハナが旅に出て帰らなかった時
お母さんは心配し、これを書いて
机の下に貼りました。
「立ち別れ いなばの山の 峰に生ふる
まつとし聞かば 今帰り来む」
すると。ちゃんと帰ってきたのです。
いなくなった猫が帰るおまじない。
あれは猫にしか効かないのかなあ。
「探しものは何ですか 見つけにくいものですか♪」
という歌がありました。フフッ、フ~ と明るくて好きな曲ですが
よくよく考えてみると、ちょっとヘンじゃありませんか。
見つけにくいものですか ってなんだ。
探しものというのは、だいたいが見つけにくいものである。
だから出てこないのだ。
このところ探してばかりのヨメでございます。
先日来、ずうっと探し続けていまだに出てこない書類。サングラス。携帯用薬入れ。
もっとも重要なのは書類です。
でも、一番、なくしてがっかりしているのは薬入れ。
なんということもない、古布をはぎ合わせた手縫いのちいさな袋です。
思い出のこもったものでした。
探しもの、というと苦い記憶が蘇る。
昔、会社勤めをしていた頃のこと。
その日、お願いしていたものを発注先から頂戴し、専用の大きなカバンに入れ
電車に乗り込みました。
夕刻、ひと駅ごとにだんだん混みはじめ、足元のカバンが人さまのお邪魔になってきた。
ふと頭上に目をやると網棚が運よく空いている。
「すみません、すみません」と人混みに頭を下げつつ
そのカバンをやっと持ち上げ、めでたく網棚へ。
さて。もうおわかりですね。
そうです、そのまま、電車を降りてしまったのです。
あの時のことは今でも思い出すと心臓が止まりそうです。
結果から申しますと、カバンは中身も無傷で無事、戻りました。ニホンってすごいですね。
以来、どんなに混んだ車内でも荷物は絶対に網棚に上げないと決めました。自分のことが一番信じられません。
電車に乗らなくなった今、
いったい私はどこでものをなくしているのでしょうか。
記憶がどんどん曖昧になってゆくのです。
なくしたと気づいた時点から遡るのがしんどいのです。
しかしいつも頭の隅っこからそれらのことが離れない。
「探すのをやめたとき 見つかることもよくある話で♪」本当でしょうか。
なんでこんなに忘れていくのか。それはまたべつの重大な問題です。
つらつら考えるに、家の中ではつねに軽く緊張しているヨメ。
で、外に出ると反動のようにアタマのどこかがゆるむのです。
家の中か外か、失くした場所も定かでない。
絶望的です。
柿の木になんとカボチャが。
カボチャの蔓が這い登り
上空で実をつけたのです。
ここまで放っておくのが素晴らしい。
雪になる前に見つけました。
こんなものにばかり木 イヤ
気をとられているからダメなのか。
ほとんど、夢の中を漂っているのと
おんなじ日常でございますね。。。
声をかけると途端に忙しくなる。
「雪?
考えてもしょーもないことは考えません。
それよりわたしのごはん。
最近、少なくないですか」⇒
ハナが旅に出て帰らなかった時
お母さんは心配し、これを書いて
机の下に貼りました。
「立ち別れ いなばの山の 峰に生ふる
まつとし聞かば 今帰り来む」
すると。ちゃんと帰ってきたのです。
いなくなった猫が帰るおまじない。
あれは猫にしか効かないのかなあ。
「探しものは何ですか 見つけにくいものですか♪」
という歌がありました。フフッ、フ~ と明るくて好きな曲ですが
よくよく考えてみると、ちょっとヘンじゃありませんか。
見つけにくいものですか ってなんだ。
探しものというのは、だいたいが見つけにくいものである。
だから出てこないのだ。
このところ探してばかりのヨメでございます。
先日来、ずうっと探し続けていまだに出てこない書類。サングラス。携帯用薬入れ。
もっとも重要なのは書類です。
でも、一番、なくしてがっかりしているのは薬入れ。
なんということもない、古布をはぎ合わせた手縫いのちいさな袋です。
思い出のこもったものでした。
探しもの、というと苦い記憶が蘇る。
昔、会社勤めをしていた頃のこと。
その日、お願いしていたものを発注先から頂戴し、専用の大きなカバンに入れ
電車に乗り込みました。
夕刻、ひと駅ごとにだんだん混みはじめ、足元のカバンが人さまのお邪魔になってきた。
ふと頭上に目をやると網棚が運よく空いている。
「すみません、すみません」と人混みに頭を下げつつ
そのカバンをやっと持ち上げ、めでたく網棚へ。
さて。もうおわかりですね。
そうです、そのまま、電車を降りてしまったのです。
あの時のことは今でも思い出すと心臓が止まりそうです。
結果から申しますと、カバンは中身も無傷で無事、戻りました。ニホンってすごいですね。
以来、どんなに混んだ車内でも荷物は絶対に網棚に上げないと決めました。自分のことが一番信じられません。
電車に乗らなくなった今、
いったい私はどこでものをなくしているのでしょうか。
記憶がどんどん曖昧になってゆくのです。
なくしたと気づいた時点から遡るのがしんどいのです。
しかしいつも頭の隅っこからそれらのことが離れない。
「探すのをやめたとき 見つかることもよくある話で♪」本当でしょうか。
なんでこんなに忘れていくのか。それはまたべつの重大な問題です。
つらつら考えるに、家の中ではつねに軽く緊張しているヨメ。
で、外に出ると反動のようにアタマのどこかがゆるむのです。
家の中か外か、失くした場所も定かでない。
絶望的です。
柿の木になんとカボチャが。
カボチャの蔓が這い登り
上空で実をつけたのです。
ここまで放っておくのが素晴らしい。
雪になる前に見つけました。
こんなものにばかり木 イヤ
気をとられているからダメなのか。
ほとんど、夢の中を漂っているのと
おんなじ日常でございますね。。。
by wildrose53
| 2011-11-25 08:54
| ヨメの休日