2011年 03月 02日
吹雪と花 |
木瓜の花が咲きました。
今日は
うつうつのピークでした。
折りしも吹雪です。3月に入ったというのに。
もうダメだ。
もうダメだ。
もうううう ダメだ。
「お願いしますお願いします、ヨメが死んだらオラはどーしたらいーか!」
ばあちゃんの必死な願いが聞き届けられ
やっと実現したじいちゃんのショートステイ。
昨日は久しぶりに朝まで安心して眠りました。
今日はばあちゃんの病院つきそいやらいくつかの用事やら。
コンビニの駐車場に車を停め横になろう、
と、その時
ショートステイ先から電話が。
「咳がひどいので。。。」
あっ……やっぱり。
『虫の知らせ』というのか
今日、じいちゃんが帰ってきちゃう気がしたのです。
ここは豪雪地なのでまだ雪の壁の中。
家の傍まで車が入れません。
歩けないじいちゃんは
ソリの上に固定した車椅子に乗せられ
大きなビーチパラソルをうやうやしく差し掛けられ
慎重に しかし急いで
我が家に帰ってきたのでした。
ばあちゃんは、もちろん、いません。
どっかへ遊びに行っちゃった。
じいちゃんは「寝ない」とおっしゃるので
居間の椅子に座っていただき
時々様子を見ながら台所へ。
そこへばあちゃんがご帰還。
「ひゃぁあ!帰ってきたのか!なんで帰ってきた!」
そーらきた!ばあちゃんのいつものグチグチが!
と、なだめようとしたら。
「ハルさん、オラが来たからもうダイジョブだ!」
「オラのために天ぷら揚げてくっちゃのかあ!ありがと!」
なんと。
なんでこんなにご機嫌なんでしょうか。
いつもは『じいちゃんさえいなければ』ぐらいのことをおっしゃる方です。
「これで もーショートステーはダメだべ!
んでもオラがいるからおめぇは予定通り行っていーよー!」
次回のショートステイの間に
4ヶ月ぶりに実家に行く予定だったのです。
じいちゃんがいらっしゃるなら
当然、行かないつもりでした。
ワタシは倒れる寸前だったのです。
そのことを今日
イヤと言うほど実感しました。
死んでからでは遅い。
いえ。ほんとうに。
助けを求める方法を
もっと学ぶ必要があるなあって。
今日は「うつうつ」のピークでした。
まさに
高く険しい壁の すぐ向こう側には
明るくひろやかな野が待っている。
そんなことを信じられる
一日の終わり。
ありがとう、ばあちゃん。
by wildrose53
| 2011-03-02 12:57
| バーチャン